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元新聞記者による辛口コラム・エッセー、イラストと写真です。ご意見ご感想をお気軽にお待ちしています。(記事・画像の無断転載と無断複製・配布を堅く禁じ、万一発見した場合しかるべき処置を取ります)
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筑波山に新しい観光名所/男女川源流に樹齢800年の「紫峰杉」
 ここ数年は登る機会がないが、自宅の仕事場からは日本百名山として知られる筑波山(標高877メートル)が見える。糖尿病の悪化を防止するのが狙いの、自宅近くの散歩も筑波山を仰ぎながら農道を行くコースだ。今回はその筑波山にまつわる話題。
 筑波山の山頂近くにある御幸ヶ原(みゆきがはら)広場から男女川(みなのがわ)の源流につながる約40メートルの遊歩道が今春、新たに整備された。この新散策路には樹齢800年と推定される筑波山を象徴する大杉があり、一般公募により「紫峰杉」と名付けられている。
 名称は、散策路を整備した筑波山神社(つくば市筑波、田中泰一宮司)と筑波山ロープウェイ・ケーブルカーを運営する筑波観光鉄道(法雨慶成社長)が公募したもので、今年6月に発表された。新聞各紙などで取り上げられたことで話題を呼び、筑波山観光の新名所になった。登山客やハイカーらが足を止めて見上げては見事な枝ぶりに見入っている。
 筑波山は男体山、女体山の二峰からなり、峰の間には「筑波嶺(つくばね)の/峰より落つる/男女川(みなのがわ)/恋ぞつもりて淵となりぬる」(陽成院)と百人一首にもうたわれた、有名な男女川の源流がある。紫峰杉はこの源流のすぐそばにあることから、早くも登山客の間でパワースポットとして人気を集めている。
 紫峰杉は、筑波山ケーブルカー「筑波山頂駅」から徒歩3分、この散策路を少し下ったところにある。緩やかなコースで年配者でも気軽に立ち寄れるが、一帯が国定公園の保護区域内にあることに加え、以前はこの散策路がなかったために、この紫峰杉の存在はごく一部の人にしか知られていなかった。今では紫峰杉と源流のそばには看板が設けられている。
 紫峰杉は筑波山神社のご神木であり、崇拝や信仰としての歴史を持つほか、自然に育った枝ぶりが見事で、筑波山の中でも屈指の名木とされる。樹齢は800年と推定され、高さ約40メートル、幹回りは7メートルに達する。こけむした太い枝が四方に広がる様は迫力がある。豊かな自然林に囲まれて森林浴をしながら、杉の巨木と清らかな源流といった筑波山ならではの風情が楽しめる。
 筑波山神社によれば、男女川水源は水道が整備されていなかった時代に山頂で茶店を営む人たちがこの水を使い、当時使用していた木製の樽(たる)が今も残っているという。一説には元禄年間に、水戸黄門(徳川光圀)が登山の折に参詣者のために作らせた山井戸とも伝えられている。同神社は「筑波山全体が神社のご神体であり、御神木であるこの紫峰杉も大切に守っていきたい」としている。
 ところで筑波山神社の最大行事といえば、例大祭の御座替祭(おざがわりさい)だろう。神様の衣替えの神事で、本殿の神衣祭・拝殿の奉幣祭・神幸祭の3つの祭の総称。毎年4月と11月に行われ、春は豊作を祈念し、秋は豊かな実りに感謝して世の安寧を祈る。
 御座替祭では神輿が神社の山頂の本殿と中腹の拝殿の間を行き来する。毎回、神職や氏子ら約150人が参加して賑わうことdふぇも知られる。江戸幕府3代将軍・徳川家光が寄進し、この日の例大祭に限って渡ることが許される御神橋を神輿が渡り、拝殿の急な石段を登っていく様子を観光客らが見守る。
 11月1日の御座替祭の後、筑波山神社では12月5日に新嘗祭、同23日に天長祭、31日に大祓と年末の恒例神事が続き、年が明けて1月1日には元旦祭がある。毎年、大勢の参拝客が初詣でに訪れる。個人的は人混みが苦手なので、来年は正月気分が抜けた頃に参拝がてら筑波山神社に出かけることにしようと思う。

筑波山の大杉
新しい散策路にある推定樹齢約800年の紫峰杉。新たな観光スポットとして人気を呼んでいる

テーマ:ニュース・社会 - ジャンル:ニュース

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