元新聞記者による辛口コラム・エッセー、イラストと写真です。ご意見ご感想をお気軽にお待ちしています。(記事・画像の無断転載と無断複製・配布を堅く禁じ、万一発見した場合しかるべき処置を取ります)
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極私的コラム「自分の無力を認めよう」
 大衆消費社会と高度資本主義を支える中心的な価値観は、力と支配の幻想だろう▼より多くの力(富)を持ち、すべてを(支配できないものを)支配する。他者に打ち勝ち、より高次の欲望をかきたてる。それらの目標を達成するために頑張ることが、社会の目的となっている▼言うまでもなく、見本は米国社会だ。高度な産業・技術力を駆使して、経済の合理性や効率性を極限まで追い求める。その巨大な推力は、米国を手本としてきた日本にも大きな繁栄をもたらした▼その結果、産業や経済の万能感、競争に打ち勝つことの優越感に支配され、まるで「実現できないことはない」ような錯覚に囚われた社会を出現させた。しかし、そこには大きな落とし穴がある▼人間は、そうした過度な競争社会に耐えていける存在ばかりではない。わたしたちは近代的人間として、自己を制御でき、自律(自立)した存在であるかのように教え込まれたが、どうやらメッキがはげてきた▼今までは、制度によってうまく管理・支配できたものが、どうやら統制が利かないほどに矛盾が広がりつつある。自己の内面の崩壊、欲望のコントロール喪失などが深刻な社会事件となっている▼各種アデクション(病的依存、嗜癖の病)も、社会病理としてせり出してきた。この分野では(依存による)力と支配、管理から自由になること。そして「自分の無力を認める」ことが回復の要諦だ▼いくら頑張っても、心の空洞は満たされない。ほどほどで暮らせる人生があってもいいと思う。

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12ステップ(回復プログラム)のスタートは自分の無力を認めること。修道女会で講演する茨城ダルクの岩井氏

テーマ:ニュース・社会 - ジャンル:ニュース

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