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近藤恒夫氏連載第9回。単純自己使用は社会内での処遇を/国家経済の負担軽減につながる
●日本も米国に倣い民間刑務所

 アメリカでは犯罪者1人を刑務所に収容すると、その経費は300万円程度かかるらしいんだな。受刑者280万人だから、年間8兆4000億円かかる計算だ。国家経済にも大きく影響するから、これを民間に委託した。だってアメリカは石投げたら70人に1人の割合で受刑者に当たるんだよ。日本とは状況がまったく異なる。なのに、なぜか日本は失敗したアメリカの後を追うんだな。
 最近、日本もアメリカをまねて同じように民間委託して民間刑務所(社会復帰促進センター)を作った。今のところ全国に4カ所かな。静岡に女子刑務所を作るらしいけど、わざわざ民間刑務所つくるのはいいとして、薬物依存の人を本当に刑務所に入れる必要があるのかね?
 だって薬物依存症だよ。病気の人を税金使って刑務所に入れるより、社会内で回復させる方が家族も崩壊しないし、会社もクビにならず、仕事も失わないで済む。刑務所に3、4年行ってみなさいよ。出てきたら仕事ない、職場ない、住む所もない、家族にも見放される。本人に何ら良いことない。

 ●刑務所は年間2100億円かかる

 それなら地域社会の中で回復しようといった方が、どんなにいいか。日本も今、刑務所の運営費が受刑者1人に約300万円かかるらしい。7万人だとして2100億円だ。これって刑務官の経費とか退職金なんか入っていないですよ。みんな地方公務員、上級職は国家公務員ですよ。凄い金ですよ、刑務所の年間予算は2100億円。入ってる人たちにお金を配るわけじゃない、75%は人件費だよ。
 本当は、この大きなお金を地域に放り投げた方がいい。あんな高い塀を作ったてね、薬物依存の人は逃げやしませんよ、バラックだって問題ない。交通刑務所程度の施設でいいんだ。高い塀の刑務所はゼネコンが儲けるだけ。やってることが、どこかおかしいんだな、僕にはそう思える。
 「ヤク中、アル中は社会にいちゃだめだ」「野放しにしたら国家、地域が危ない」「危ない人はみんな刑務所に入れちゃえー!」。みんなそう言って日本を厳罰化する。どこに行っても「ダメ。ゼッタイ。」の一点張り。なにが「ダメ」なんだと僕は言いたい。

 ●簡単にやめられないのが当たり前

 極論になるけど、刑務所なんて薬物を売った奴や密輸をした奴らが入ればいいんだ。単純自己使用はある意味で被害者だから、彼らを地域社会の中で治療や回復できるようにフォローアップしていくシステムをつくればいい。問題は治療中に使った人たちをどうするか?警察はパクるのが仕事だからダルクと手を組むわけにはいかないだろう、悩ましい問題だな。
 言いたいのは、薬物依存症は簡単に薬物をやめられないのが当たり前の病気。たった1回ダルクにきたからといってバチっとやめられるなんて奇跡に近い。そんなのは病気じゃないですよ。依存症はやめようと思っているけれども、気が付いたら使ってた、ああ又一杯飲んじゃった、っていう病気なんだ。


近藤連載9

最近は施設のプログラムに、農業セラピーを導入するダルクも増えてきた

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