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元新聞記者による辛口コラム・エッセー、イラストと写真です。ご意見ご感想をお気軽にお待ちしています。(記事・画像の無断転載と無断複製・配布を堅く禁じ、万一発見した場合しかるべき処置を取ります)
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近藤恒夫氏連載第6回。日本は許しと救いのない国に/依存症大臣の危機管理さえ出来ず
 ●米軍基地でAAミーティング

 ヤク中(=薬物依存症者)やアル中(=アルコール依存症者)からすれば、横綱の品格も大臣の品位も関係ない。山谷や釜ケ崎のおっちゃんも国会議員も依存症者なら同じ行動をする。困ったことに政治家や公務員にはアルコール依存症なんて存在しないと思っているから、問題がややこしくなるんだ。
 僕は一度、頼まれてアメリカ海軍の駆逐艦に乗ったことがある、横須賀で。乗組員にアルコール依存症が多いから、さすがに駆逐艦内ではできないけれど、米軍の施設内でミーティングをできないか請われた。それで何回か横須賀でNAミーティグをやった経験がある。
 米軍のベースキャンプに呼ばれて行ったときにも、昼休みのランチタイムに将校も一兵卒も、みんな同じ丸いテーブルに集まってAA(※)のミーティングをやっていた。ハワイに招待されていったときにもやっていたっけ。米国ではホワイトハウスでもAAのミーティングやってるんじゃないか。

 ●まず医療機関に連れて行くべき

 悲しいことに日本では、大臣がテレビで酩酊している姿を見て、とんでもないやつだ、とみんなでバッシングするだけ。だれひとり、あの大臣は(アルコール依存症という)病気だという人がいない。立派な国立大学出の精神科医はたくさんいるけど、そんなことはだれも言わないんだな。
 一国の大臣が(アルコール依存症という重篤な)病気なんだよ。そんな人に国を任せる仕事をさせている方がおかしい。病気なんだから、まずは医療機関に連れて行くべきだ。依存症の先進国なら常識だよ。でも、日本では誰もそんな風に助言しない。
 こうした危機管理の無さはこの国の中枢だけじゃない。地方自治体も含めてどこも同じだ。外交や国防だけが危機管理の専売特許じゃない。国家の顔、日本を代表する大臣の危機管理さえできずに、逆にメディアを通して世界の晒し物にしている国なんて、ほかにないよ。

 ●どこにいってもダメばかり

 政界だけじゃない、表に出ないけど、経済界(企業)法曹界でも薬物やアルコール問題はある。もはや社会的な病理といってもいい。でも、対応はいつも同じ。学校はもちろん、芸能界もスポーツ界も、相撲界もダメ、ダメ、ダメ…。どこにいってもダメばかり。
 ダメなことをしでかしたやつは自分たちと違ってダメな存在なんだから、とりあえず自分たちの目の前から排除し追い出して、それで終わり。
 気が付いたら、日本はすっかり許しと救いのない国になっちゃった。イスラム原理主義を信奉するアフガニスタンのタリバン政権みたいにね。これをぼくは薬物原理主義と言ってる(笑)。

※【AA】アルコホリックスアノニマスの略。無名のアルコール依存症者たちと訳される。飲酒に問題を感じ、飲酒の囚われから解放されたいと願う人たちの自助グループ。現在、AAは世界180カ国に広がりをみせている。

近藤連載6

ダルクでは体を動かす健康づくりとしてソフトボールなどに取り組む施設が多い

テーマ:ニュース・社会 - ジャンル:ニュース

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