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元新聞記者による辛口コラム・エッセー、イラストと写真です。ご意見ご感想をお気軽にお待ちしています。(記事・画像の無断転載と無断複製・配布を堅く禁じ、万一発見した場合しかるべき処置を取ります)
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近藤恒夫氏連載第5回。九軒目のビール/公務員任せの依存症国家 日本ダルク
 ●飲酒は地域の風土に根差した文化か

 公務員にはアルコール依存症が多いと言ったけど、公務員は飲酒の機会がとても多いはずなんだ。政治家なんかと同席して、「まあまあ、そう固いこと言わないで、まず一杯」とか勧められる。そこで「実はわたし今、断酒しているんですよ」とはとても言えない。「なあに、一杯ぐらいなら大丈夫ですよ」とね。でも、その一杯が問題なんだ。
 アルコール依存症に絡んだ犯罪で刑務所に入っている多くの受刑者は、最初の一杯が悪いなんて思っていないですよ。「あの夜10軒目のバーで飲んだ、あの酒が悪かったんだ」。だから、今後は「9軒目のビールで済ましておこう」という考え方なんです。

 ●最初の一杯が悪いなんて誰も思わない

 自分がアルコールに対して問題がある、なんてまず考えない。周囲も「深酒さえしなければいい」という寛容な態度だ。飲酒は地域の風土に根差した文化の一つ、なんて声もある。地域社会では昔から、祭りや寄り合いなどで有無を言わさず、酒を飲む訓練をさせられてきたからね。
 でもアルコール依存症は、そういう次元の問題じゃないんだよ。結局は、同じパターンにしかならないんだな。酒を飲んで傷害事件や暴力問題を起こす人は。いつもそのパターンなんだ。 どう転んでも、最初の一杯が悪いなんて思わない。覚せい剤の人も同じ。初めの一発が悪かったなんて思わない。
 「あの日はたまたま8回やっちゃったからテンパっちゃって、それで自分から警察に飛び込んだんだ」「8発目が悪かったから、今度は半分の4回程度にしておこう」とかね。そういう発想しかしないのが依存症の考え方なんだ。

 ●選挙に行かないと現実は変わらない

 どうやら日本は国家そのものが依存症のようだ。公務員がやたらと多いし、国民は公務員にお任せすればいい、とね。高学歴で優秀だから間違うことなんてない、お上に任せてればいいんだ、と。みんな判断を停止(放棄?)して役人と政治家任せ。国民の半分ぐらいは選挙に行かないから、文句もいえないけどね。
 そうじゃなくて、自分たちの選んだ人たちをちゃんと見守っていかなければならない。僕も5年ぐらい前から選挙にだけは行って、文句言うことにしてるんだ。やはり選挙に行かないとね、選挙に行って、きちんと自分たちの意見を政治に反映させないと。そうしないと現実は何も変わらない。
 3・11の大地震でみんな目が覚めたかな。役たたずのヤク中(薬物依存症者)の僕が言うのも変だけど、今度ばかりはこの国の政治家の駄目さ加減を見せつけられた感じだな。もしかして脱原発で総選挙があるかもしれない。そしたら、みんな棄権しないで投票しようぜ。

連載第5回
ダルクでの基本は三度の食事をきちんと取ること。起伏のない寮生活では楽しみの一つだ

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