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近藤恒夫氏連載第3回。品格や人格の問題じゃない/朝青竜も故中川大臣も依存症だった
 ●刑務所で売人にリクルート

 薬物依存症者が刑務所にいってしまうと簡単に(売人に)リクルートされちゃうんだな。そうして何回も刑務所にいくようになってしまう。これは仕方がないんだ。なんたって刑務所という場所は(覚せい剤などの)売り手と買い手が一緒にいるわけだから。これって最悪だよね。当然やめづらくなって出ていくでしょう。僕は、これを“売人リクルート”と言ってる。
 そうして刑務所から出てきたとたんに売人の手先になってしまう―。こんな単純なことは、われわれには分かり切ったことだけど、東大法学部卒の優秀な国家官僚の人たちには分からないんだ。なにしろ、刑務所なんて行ったことも見たこともないんだから。

 ●横綱の品格や人格の問題じゃない

 ところでここ数年、薬物事件がやたらとメディア報じられているけど、僕は素朴に思うんだ。なぜ大学生が大麻吸ったら退学になるのかね、どうしてお相撲さんが大麻吸ったら相撲界をやめなくちゃならないのかね、僕には分からない。大いなる疑問なんだ。
 一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった朝青竜(朝青龍 明徳氏/あさしょうりゅう あきのり、モンゴル国出身元大相撲第68代横綱)が飲酒問題で相撲界を引退したでしょう。横綱としての品格がない、と批判されてね。ぼくが考えるに、彼は品格がないんじゃなくて、恐らくアルコールに問題があるんだ。だって酒を飲むと必ず問題を起こすでしょう。横綱としての品格や人格の問題じゃなくて、彼にはお酒そのものが問題だった。
 一口にアルコール依存症といっても毎日飲んじゃうヤツと、3カ月に一度爆発的に飲んじゃうケースがある。毎日、チビリチビリ飲んでいるアル中と、3カ月にいっぺんしか飲まないけど大暴れしてしまうアル中がいる。こういうのは、どこの町にもいるんだ。

 ●依存症の大臣にだれが睡眠薬を?

 かつて酩酊(めいてい)した姿の記者会見で「オバマ~」と言って顰蹙(ひんしゅく)を買った、元財務・金融大臣の中川昭一さん(故中川 昭一氏/なかがわ しょういち、1953年(昭和28年)~2009年(平成21年)元自由民主党衆議院議員)。あのとき日本人はどうした? 彼をさんざん批判したでしょう。でも、彼は病人だよ。アルコール依存症という立派な病気を持っている病人。お父さんもそうだった。
 どうやらアルコール依存症というのは遺伝するようだし、その原因も分かってきた。糖尿病なんかと同じように、遺伝子の問題だと分かってきたんだ。中川さんは、あのときお酒は飲んでいなかったと報道された。睡眠薬だったいうけど、じゃあ酒がやめられないアルコール依存症の人間に、一体だれが睡眠薬を出したんだ、ということになる。

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依存症の問題は時代の病理でもある。カミングアウトして回復の祭典に参加する人も増えている

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